KIDZUKIのネットワークが、小学生の授業活動へとつながりました - KIDZUKI

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2024.05.16

KIDZUKIのネットワークが、小学生の授業活動へとつながりました

KIDZUKIでは、街を起点に「木」の可能性を探る「KIDZUKI Local」というコンセプトを掲げています。これまで玉川大学芸術学部の活動の一貫であった「木」を使った地域活性化のための企画と連携し、材料やプロダクト開発、デザインのアドバイスなどさまざまな形で参加してきました。その活動ドキュメントは記事としても公開しています。>>KIDZUKI Localの記事はこちら

そしてこの活動を知った、横浜市立庄戸小学校にこの活動を共感いただき、2023年秋から2024年3月にかけて、小学6年生の総合授業の活動テーマに「KIDZUKI Local」のコンセプトが取り入れられることになりました。今回KIDZUKIでは、これまで築いたネットワークから、子どもたちのアドバイザーとなるチームを編成するという形で協力。その活動の様子をレポートします。

まず最初に授業でおこなったのは「子どもたちが、自分の暮らす地域について互いに話し合い、この街は高齢者が多いけれども、自分たちとの交流の機会は少ないことへの課題を発見する」ということ。これまで玉川学園がおこなってきた活動同様、木の可能性とともに、どうしたら世代を超えた交流が活発になり、街に賑いがもたらせるかということを考えていきます。その中で注目したのが、子どもも高齢者も一緒に楽しめる「モルック」というスポーツでした。

木について学び、モルックのデザインを考え、使う木材を選びます

「モルック」とはフィンランドの伝統的なゲームをもとに開発されたスポーツ。「モルック」という棒を投げ、「スキットル」と呼ばれるピンを倒した内容で得点を競い合うシンプルなルールなので老若男女問わず楽しむことができます。使う道具はすべて木製であるため、今回この「モルック」と「スキットル」を作ることになりました。

授業としての最終ゴールは、子どもたちが作った「モルック」でモルック大会を開催し、地域の方を招いて交流すること。その実現に向けて、子どもたちは事前に木や街のことについて学び意見を交換し、そしてデザインを考え、実際に手を動かして制作するというプロセスを重ねていきました。授業にはKIDZUKIとともに、玉川大学芸術学部の堀場絵吏先生、〈森と市庭〉の菅原和利さんも参加し、木という素材や、地域活性化の話などを子どもたちに伝え、ともに対話を行いました。

玉川大学より提供されたサクラの間伐材
実際に木に触れ、モルックづくりのプランを立てていきます

実際、木について学ぶ子どもたちの様子はどうだったのでしょうか? 担当の春木遼平先生はこのように振り返ります。

「当初子どもたちは、この地域には自然が多いということは認識していたようですが、木や自然について、興味を持つということはあまりありませんでした。しかし、授業で玉川大学の堀場先生の『木を通じて地域を盛り上げたい』という想いが自分たちの想いと一緒だ! と気づいた姿が印象に残っていますね。また、〈森と市庭〉の菅原さんから木のお話を聞くことで『この木はなんの木だろう?』とか『自分の家に使われている木はどこの木だったのだろう』ということに関心を持つ子が増えました」

制作中の様子。自ら選んだ木材に加工をしたり色をつけていきます
完成したら、実際に自分たちでもルックをやってみて確認をします

子どもたちにとっても、先生にとってもはじめてのモルック作りでしたが、今回の授業は、木と向き合う貴重な時間となったようです。

「子どもたちは、モルックを作る際、使う木材の形や手触り、重さなどをじっくりと見比べることで、どの木材も同じものは一つもないことに気づいていました。木材のもつ温かさや優しい雰囲気など、木に関心をもつ良いきっかけになったと思います。そして、地域の方と繰り返し交流することで、地域の温かさに気づき、もっと交流したい、もっと多くの人と関わりたいと思うようになっていきました。また、自分たちの住む地域にはさまざまなコミュニティで活動している人がいることに気づくきっかけにもなったと思います」と春木先生。


実際のモルック大会の様子。あいにくの雨天につき体育館での実施となりましたが、同じ街に住む住人(詳細確認)が集まりました。

そして、今回「木」を用いての総合の活動を通して、木のものづくりから感じた可能性が2つあるといいます。

「ひとつ目は、木のものづくりを通じて生まれる『人と人をつなぐ』可能性です。今回『木』を通して堀場先生や〈森と市庭〉の菅原さん、KIDZUKIといったいろんな方とつながることができました。そして、そこからいただいた木材で作ったモルックを通じて、地域の多くの方と触れ合うことができました。ふたつ目は、『木のもつ温かさや親しみ』です。今回木を使ったモルック大会を行うことで、木のもつ優しい雰囲気で交流が活発になったのではないかと感じました。そういった温かさや親しみも木の持つ可能性だと思います。今後、SDGsといったテーマを学校の授業でも取り扱う中、木材を通した教育はさらに重要になってくると感じています。今回のように木に関わる方々と子どもたちをつないでいくことが、人と人をつなぐことはもちろん、今とよりよい未来をつなぐことになるのではないかと考えています」

街を起点に「木」の可能性を考える「KIDZUKI Local」は、このように子どもたちの学びの場所にも多くの気づきの機会をもたらすことができたようです。子どもたちが成長しても、この日の体験がよい記憶として残っていくことを願いつつ、これからも大小関わらずさまざまな場所や人に向けて、この「KIDZUKI Local」のコンセプトを繋いでいく意義が大いにあることを、実感することができたのではないでしょうか。

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