KIDZUKI Local 街を起点に考える「木」の可能性 - KIDZUKI
Category木のケーススタディ
2022.08.30

KIDZUKI Local
街を起点に考える「木」の可能性

自分が住む街、誰かが住む街。どんな街にも環境と人間が織りなす個性があります。その個性に合わせながら、より住みやすく、多世代に向けた文化を根づかせたい。そんな未来のための街づくりについて考える活動と、KIDZUKIが出合いました。「KIDZUKI Local」。それは街を起点に「木」の可能性を探るプロジェクト。その最初のきっかけになった場所、横浜市栄区を歩きながら、この街で木ができることは何か、さまざまな考えをめぐらせます。

KIDZUKI Localという活動体

「木でもっと、住みよい街にしたい」というコンセプトのもとはじまった「KIDZUKI Local」という活動。その第一回は、KIDZUKIと玉川大学芸術学部、地域文化の再編集やブランディングをおこなう野ノ編集室との産学連携によってプロジェクトチームが編成されました。

たとえば、とある街の駅前広場。この場所にテーブルとベンチを設置したら、より人々の交流が生まれるのではないだろうか。休日に駅前マルシェなどを企画したら、街はもっと活気づくのではないだろうか。そんなふうに「この街がもっとこうなったらいい」というアイデアや、時に課題への対話を重ねながら、その街、その場所にふさわしい「木」を通じたデザインの開発や提供を目指しています。野ノ編集室が事務局となり、展開地域との連携、対話をコーディネート。かねてからフィールドワークを協働していた玉川大学芸術学部の堀場絵吏先生とそのゼミ生が企画・制作を推進します。KIDZUKIは材の提供と開発サポートでこのプロジェクトに参加。街づくりの視点から、あらたな木の可能性を探るきっかけが生まれました。

最初の街、横浜市栄区をめぐる

KIDZUKI Localとして訪れた最初の街は、神奈川県横浜市の南部に位置する栄区。『横浜自然観察の森』や『5つの市民の森』、『本郷ふじやま公園』など、区内には緑があふれており、緑被率は市内第2位を誇ります。また、栄区の中央を東西に流れるシンボルリバー、いたち川にはプロムナードが整備され、ウォーキングや憩いの場として親しまれ、そんな豊かな緑と戸建が共存する住環境では自治体や町内会の活動が活発で、さまざまな行事がおこなわれています。近年街の高齢化率は市内1位であるものの、要介護率はもっとも低く、元気で自立した生活を送る高齢者が多いことも特徴的です。高齢者が安心してすこやかに暮らすことはもちろん、若い世代が移住し住み続けたいと思えるような街になるように。いたち川沿いのプロムナードや集合住宅エリア、公共施設などを訪れながら栄区の営みに触れながら、この地域で活きる「木」のデザインへの構想がはじまりました。

栄区民の方による管理運営がされ、地域に愛されている”ばら園”から一望する緑豊かな栄区。
定期的に食料品を中心とした移動販売車が来て高齢者の買い物客で賑わう団地エリアの中心にある公園。空き家を活用した周辺地域住民のためのコミュニティスペースも隣接していることから、この場所を訪れる人たちのためにベンチやテーブルの設置の必要性も考えられそう。

「街と木」のケーススタディを積み重ねる

KIDZUKI Localの活動は、決して「完成すること」がゴールではありません。街を知ること(リサーチ)、街と木を中心に対話をすること(ダイアログ)、街に必要なものを生み、それが在り続けるということ(考察)。広い視点を持ちその一つひとつのプロセスを重ねることが重要です。課題を探しまわるのではなく、よりよくするための会話を日常に持つこと。そのきっかけは、木と親和性の高い自然あふれるこの街からはじまります。

PEOPLE

Tamagawa Mokurin Project

Tamagawa Mokurin Project

Tamagawa Mokurin Project

Tamagawa Mokurin Projectは、樹木の整備と学園での学びを「木の輪(=Mokurin)」でつなぐ活動のプラットフォームです。自然の尊重を教育信条のひとつに掲げる玉川学園は、創立から90年以上にわたって約61万㎡におよぶ広大なキャンパスの植林労作活動を推進してきました。脱炭素社会の実現に寄与する新しい労作教育に取り組むことで、教育機関として地球環境保全に貢献する人材の育成を目指しています。

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INFORMATION

Photo Ko Tsuchiya
Writing KIDZUKI

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