テンパール工業とマルニ木工、不燃性木材を使ったオブジェのような分電盤の開発に着手 - KIDZUKI

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2024.05.14

テンパール工業とマルニ木工、不燃性木材を使ったオブジェのような分電盤の開発に着手

ブレーカ、住宅用・産業用分電盤などを製造するテンパール工業株式会社(本店:広島県広島市、取締役社長:水津 卓也 以下、当社)は、木工家具を製造する株式会社マルニ木工(本社:広島県広島市、代表取締役社長:山中 洋 以下、マルニ木工)と共同で、筐体の扉に不燃性木材を使用した環境性能とデザイン性が高い分電盤「パールテクトmoku」(以下、本製品)の開発に着手しました。

本製品は、当社の住宅用分電盤「パールテクト」をベースに、筐体を不燃性木材と鋼板で構成し、プラスチックの使用量を大幅に削減しています。また、筐体のデザインと木材加工は、同じ広島を拠点として、優れたデザイン性と加工技術で木工家具を製造するマルニ木工がおこない、生活空間のなかで分電盤を目にした際に、ほっと癒されるデザインになっています。

パールテクトmoku Sazanami(写真右上部)パールテクトmoku Sazanami(写真右上部)

  • 開発の背景

当社では、従来からプラスチック製の住宅用分電盤「パールテクト」を製造し、全国のマンションや戸建て住宅でご採用いただいております。近年、マンションデベロッパー様やハウスメーカー様などから住宅用分電盤の環境性能に関するお問合せをいただく機会が増えており、従来よりも環境性能に優れた製品の必要性を感じていました。

そのような中、当社が着目したのが「不燃性木材」です。外部機関で実施したUL94燃焼性試験では最上位のV-0グレードを満足し、高い安全性があるうえ、天然の木目を生かしたデザインも実現できます。加えて、マテリアルリサイクル可能な鋼板を組み合わせることで、環境性能とデザイン性を両立した「パールテクトmoku」の開発に至りました。

  • 本製品の特長

1. 環境性能

(1)筐体の扉に不燃性木材を採用

プラスチック製の扉と比較し、製造時に排出するCO2を約50%削減しました。※2024年4月時点 当社試算値(扉のみ)

(2)筐体のケース・カバーに鋼板を採用

産業廃棄物として廃棄する際、本製品の鋼板は再び鉄に生まれ変わるマテリアルリサイクルが可能です。

2. デザイン性

住宅用分電盤は、クローゼットなど「目立たない場所」に設置されることが多いですが、本製品は暮らしに彩りを添えるアイテムとしてリビングや廊下に設置していただき、「魅せる」ことを目指しています。お気に入りのインテリアやアートを飾るような気持ちで選んでいただけるよう、3つのデザイン案を準備しています。

(1)Sazanami

整然とした空間に心地よい揺らぎを与えるもの、というコンセプトでデザイン。のびやかな弧を描いたパーツをリズミカルに組み上げて、思わず触ってみたくなる愛らしいカタチに仕上げています。

(2)Chocolate

その名の通り、甘くておいしいチョコレートを連想するカタチをデザイン。それぞれのブロックに半分スプーンですくい取ったようなくぼみをつけたことで平面から曲面への移り変わりが面白い表情を見せてくれます。

(3)Horizon

 板材をきれいに積み上げた様子をイメージしてデザイン。年輪の木目と、それに平行に彫り込まれた溝が相まって心地よい静けさをまとっています。

パールテクトmoku Chocolate(写真左上部)パールテクトmoku Chocolate(写真左上部)

パールテクトmoku Horizon(写真左上部)パールテクトmoku Horizon(写真左上部)

3. その他

日常の生活空間に設置して、いつも見ているものにすることで、いざというときの、分電盤の操作への心理的なハードルが下がることも目指しています。

また、本製品の分岐回路には、感震センサーユニットを標準装備し、震度5強相当以上の地震を感知すると、主幹漏電遮断器が約3分後に遮断します。

  • 製品の概要

パールテクトmoku  Sazanami(扉開)パールテクトmoku  Sazanami(扉開)

販  売:テンパール工業株式会社

発売時期:2025年春頃を予定

販売価格:オープン

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