アイヌ語で『遠く離れた土地とのコミュニケーション』を意味するブランド「コソンコクス」が10月21日にローンチしました。同ブランドは共に北海道・石狩川流域に拠点を持つ木製家具メーカー・〈カンディハウス〉と、馬具、皮革製品を製造販売する〈ソメルサドル〉のコラボレーションによるもの。両社の製造過程で生じる、木と革の端材を用いて、アートオブジェを制作。やわらかな温もりを感じさせるオブジェたちは、生き物としての木と革のストーリーに思いをはせるような存在感をたたえています。
北海道の雄大な自然を背景に、開拓の歴史を継承してものづくりを続ける旭川市の木製家具メーカー〈カンディハウス〉と、砂川市にある日本唯一の馬具メーカー〈ソメルサドル〉。両社は木目や節の具合により家具製造に適さない木材や、繊維の耐性が不十分で馬具の張り地には向かない皮革、素材どりの際に発生する余剰など、製造の過程でどうしても発生する、良質な端材の活用を模索していたといいます。
そこへ、デザイナーとして〈JIN KURAMOTO STUDIO〉の倉本仁、アートディレクターとして〈desegno ltd.〉の 谷内晴彦が参加。端材とは思えない素材そのものの美しさに驚き、玩具でも置物でもない、「Functional Toy」を提案しました。そうして生まれたのは、北海道の動物や、建築物、彫刻のようなフォルムのスティックなど、端正な佇まいがあり、傍に置いて愛でたくなるようなアートオブジェ。上質な素材を活かした秀逸なデザインと、それを形にする卓越したクラフツマンシップが光ります。
そして10月21日より、オフィシャルサイトにて販売が開始。「コソンコクス」は端材の組み合わせによって生まれる製品のため、一つとして同じものはありません。革の色や木目の出方もさまざま。そうした表情の豊かさも自然素材の持つ良さの一つでしょう。
余ったものに美しさを見出し、手を掛け、工夫することで、暮らしを潤すものに再生する。日本の生活文化の中で培われた、ものと自然を大切にする心がそっと伝わってくるプロダクトです。
INFORMATION
Brand | COSONCO QS | https://www.cosoncoqs.jp/ |
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Company | CondeHouse | https://www.condehouse.co.jp/ |
Company | SOMES SADDLE | https://www.somes.co.jp/ |
Designer | Jin Kuramoto Studio | http://www.jinkuramoto.com/ |
Art Director | desegno ltd. | https://desegno.ltd/ |